セルライトチェック!!
あなたの下半身デブの、セルライト度をチェックしておきましょう。
自分の正常な皮膚、皮下脂肪をいっしょにつまみあげ、
親指とそのほかの指のあいだでこすりあわせるようにしてみてください。
皮膚も皮下脂肪組織もなめらかな感じがするはずです。
今度は、セルライトがあると思う部位を同様にチェックしてください。
セルライトがあれば、次のどのレベルかの症状にあてはまるはずです。
セルライトのダメージは累積するので、たとえばレベル4の症状があれば、
その前までの症状もすべてあてはまるはず。
自分のセルライト・レベルをチェックしましょう。
レベル1 目立った症状なし
外見的な変化はまったくなし。
セルライトの形成が始まりつつあることを暗示するサインとしては、時々むくむ、
傷やアザが治りにくいことくらいです。
組織内の水分の停滞がはじまる段階です。
細動脈や毛細血管の血液の流れは極度に悪くなり、組織への血液供給が減ります。
有害物質が放出されて、毛細血管に炎症がおこります。
リンパ液が組織内にたまりはじめ、血漿タンパクが細い線維のあいだに
定着しはじめます。
レベル2 むくみが気になる。アザができやすい。
むくみが気になってきます。
栄養素の供給を受けられない毛細血管は切れやすくなり、
ちょっとぶつかっただけで内出血したり、フッと気がついたときに
アザができていたりします。
皮膚の色ムラがみられ、親指と人差し指でつまんだ皮膚は厚く、
若干やわらかく感じます。
デコボコも多少確認できるようになります。
つまんでおさえたときに痛みを感じるかもしれません。
レベル3 オレンジピール・スキン
組織内に停滞している水分量は、リンパ管の処理能力を超えてきます。
皮膚をつままなくても、皮下に水分がたまっているのが確認できます。
保持された水分は、毛穴や汗腺を押しあげ、皮膚表面はボコボコに…。
この状態は、柑橘類の皮を思いおこさせるため、「オレンジピール・スキン」とよばれます。
肌のツヤもハリも完全に失われます。
レベル4 マットレス・スキン
太い繊維が脂肪細胞をメッシュ状に取りかこみ、水分をとじこめ、
編んだ縄のようにボコボコ状態をつくります。
波うった状態はマットレスにたとえられ、俗に「マットレス・スキン」とよばれます。
リンパ液は、ほとんど停滞し、皮膚をさわると冷たく感じます。
廃物・毒素も運びだしがとどこおり、血管などに損傷をあたえます。
セルライト部分では比較的太めの血管の損傷も確認できます。
レベル5 ヒートアイランド現象
あまりにも混乱したセルライト組織内を血液は通ることができず、
組織の外側を迂回するようになります。
新たに血液が近くを流れるようになった組織の一部は、
自分の回り溜まった老廃物をいっせいに捨てようとします。
それに対応して、血管はめいっぱい太くなって毒素の処理を引きうけます。
冒された組織の一部に多量の血液が集中することになり、
全体的に冷たくなっている組織内に、島のように熱い箇所、
「ヒートアイランド」をつくりだします。
レベル6 ハニカム構造
コラーゲン繊維による脂肪細胞のカプセル化が続きます。
血行が悪いため、脂肪は運びだされないのに、脂肪はどんどん運びこまれてきます。
脂肪はふえ、繊維はますます太くなり、量もふえ、脂肪・水分・繊維の巨大な
ハニカム構造が形成されます。
外科的な治療が必要になる、最終段階です。
判定は?
ここであげた症状に該当しなかった人は、喜んでください。
あなたの下半身太りはふつうの脂肪の蓄積のみ。
現時点では、脂肪組織はまだセルライトに侵略されていないようです。
ただ、ちょっとしたことがきっかけでセルライトはスタートします。
予防対策を心がけてください。
レベル1、2の症状のみであれば、
細胞の障害はまださほど進んでいません。
今後ご紹介するプログラムをきちんと実行すれば、効果は比較的早くあらわれます。
レベル3、レベル4となると、改善までにそうとう時間がかかります。
プログラムに真剣に取りくみ、このレベルでくいとめなければ、
細胞へのダメージは大きくなります。
レベル5、レベル6となると、専門家の助けが必要です。
ただ、食習慣の改善をはじめ、エクササイズやトリートメントは、
ある程度自分でやるようにしなければなりません。
セルライトはやせている人にもできます。
太っていないから安心ではないのです。
セルライトを改善するための食事法、エクササイズ、マッサージなどについては、
少しずつお話ししていきますが、とにかく自分の状況を正しく理解し、食生活を始め、
生活習慣の改善が必要であることを、まず認識することが大切です。